外科という「科」:外科の担当する診療領域について(1)

最終更新: 3月4日

「外科」といっても分野が分かれていて次のようなものがあります。

お腹の分野では、大腸肛門外科/胃外科/肝臓・胆道・膵臓外科。

胸のあたりの分野では食道外科/呼吸器外科/心臓・血管外科/乳腺外科があります。


「首/手/足を除いた体の中央の部分の手術を行う科」ということになります。

ただ、どの分野でも体の奥にある臓器に到達するためには体の表面から奥にかけての組織も担当箇所に入ります。

 私が所属していた腹部外科で解説すると、内臓に達するに当たって、皮膚…皮下脂肪…筋膜(筋肉を覆っているスジのような組織)…筋肉…腹膜(お腹の中の臓器たちを守ってくれている膜)を切開しなければなりません。そのため、お腹の中に到達するまでにどのような組織があるか、どのような性質(強さや硬さなど)があるかなどを知る必要があります。そういう意味では皮膚や皮下組織に関しても担当箇所に入ります。皮膚、皮下組織というのは頭、手、足にも必ず存在する組織なので、必然的に外傷(怪我や打撲)も担当箇所になります。もちろん深部に至っている場合、例えば脳損傷がある(ありそうな)場合や複雑な骨折(開放骨折など)がある場合は専門的な診療科の領域となり、外科の領域からは離れます(専門科へバトンタッチします)。

75回の閲覧